切迫早産によるMFICUでの入院生活

4/1に出血し入院してから3日後に診察があった、新しい出血はないものの排便するのさえ怖い中また膣にエコーの棒をいれられるのに恐怖を感じた。

緊急入院時に膣付近に見えたモヤモヤっとしたもの、出血によるものなのか胎盤なのかははっきりしないがそれが消えたとのこと。

低置胎盤からの出血疑いで入ってきたが消失したため高位破水か胎盤付近の静脈からの出血だったんだろうとの見解で一週間後再検査して異常がなれけば退院日を決めましょうと言われ心の底から安堵し、旦那、両親、友達に連絡をいれた。


上の子にも突然の入院でかわいそうな思いをさせてるのでよかったぁと安心し、その週末旦那に娘を連れてきてもらいICUの外にある面談室で一時間ほど話した。

これで普通の生活に戻れると喜んだのもつかの間、4/9夜中の2時頃再度出血。

突然また生理の時のようにジュッジュッジュッと自分の力ではとめることのできない水っぽいものが膣から出るのを感じてすぐにナースコールを押した。

ベットシーツはビシャビシャになり恐怖で手が震えた。看護師さんにどうしよう、どうしようと。まずは診察しましょうとのことで診察台に連れていかれまたエコー検査される。

緊急入院の時に担当していた医師が当直で僕が夜中担当の時は危ないですねと冗談を言われ、正直それどころではなかったけどそんな会話をすることで少し落ち着いた。

焦ってる私とは対照的に、もう肺熟成促す注射はうってるからやれることはもうやってあるので大丈夫ですよと言われた。

なにが大丈夫なんだろうと思いつつも、確かに出るものを止めることはできないし様子見るしかないよなぁと思った。


原因はまだはっきりしないと。

もし熱がでて感染が起きたら破水だったということになるし、そうでなければこれが破水なのか胎盤付近の静脈の一部からの出血なのかわからないと。

エコーで破水の穴が見れるわけではないからすべて結果論でしか判断できないとのこと。

ただ、感染したらアウトですから。赤ちゃん出すしかないのでその時は緊急帝王切開しますと言われた。なので今日からまた抗生剤開始しますと、退院予定で一番奥のポジションにいたけどそこだと見づらいとのことで、すぐに対応できるナースステーションから近い場所に移動となった。

もし破水をしていたら安静にしていてもでるものは、でるとわかってはいるけど少しでも何か自分ができることはしたくてポータブルトイレをベットサイドにおいてもらいトイレ以外は一切ベットから動かない生活にしてもらった。

そんな中次の日また夜中にポータブルトイレにいくと膣に圧迫を感じた。次の瞬間ボトッという音とともに何かが落ちた。

え、なになに?恐る恐る見てみると拳大の血の塊

え、胎盤?またパニック

すぐナースコール押してまた診察。

医師から以前出血した時も同じようなものがでたって引き継ぎがあったから全く同じかもしれないですねと。

体内で出血した場合、血漿と血性がわかれて先にサラサラした水っぽい血漿が出てきてて残りの血が固まったものがあとになってでてきてる可能性も考えられますとのこと。

もしそれだったら感染のリスクもないし破水よりずっといいなと静脈からの出血であってくれと願った。


破水の可能性も否定できないため、ネットで破水のことを調べあさり足あげたら高位破水の場合にはいいということが書いてあればそれをやり、横になってエネルギーを使わないで食事をたくさんとれば胎児の体重が増えやすいとあれば食欲なくても横になりながら完食を目指し

自分ができることなんてほとんどないけど少しでも良いと思えることはなんでもした。

ただ出るものは止められないし感染もほんとに起きたら抗生剤うっててもとめられない。

前駆陣痛なら子宮収縮抑制剤でとめられるけど本陣痛がきたりとめられない。


熱がでたら、出血し続けたら、陣痛がきたらアウト。

頭の中で三つのことを考えながら1分1秒でも多くすぎてくれることだけを願って生活していてこんなにも無力を感じたことはなかった。今までの人生、努力の先には報われる結果がついてくることがあたりまえのことと思って生きてきた。努力してもどうにもできないことが世の中あるんだと痛感した。

これが末期癌だったら?想像しただけで恐ろしくなる

そんな思いをして生きている人がいるんだなと考えると胸が苦しくなった。


また入院中回りの人が羨ましいと感じることも多かった。

私は23週の時に緊急入院をしてきて2回目の出血翌日4/10の赤ちゃんの体重は747g。1000gに到達するにはあと二週間も先の話。

カーテン越しに聞こえてくるのは30週台のママ達ばかり。妊娠高血圧の人や妊娠糖尿病の人が多かった。破水疑いや原因不明の出血が続いてるような人はいなかった。

MFICUに入院してるくらいだから皆状態がよくないのはわかるが、血圧や血糖値を下げる薬があって妊娠を継続できる状況にあることが羨ましくて仕方なかった。

なによりも週数が大きく胎児の体重が大きいのが羨ましくてしかたなかった。

寝たきりで神経すり減らしながらの入院生活においては一週間経つことがどんなに長いか。また同じ境遇の人と話すこともできないため、友達はネットの書き込み。

そこでありとあらゆる書き込みを読んでは一喜一憂して癒された記憶がある。

破水したけどそんな状態でも一か月以上もってますというような書き込みや低体重で出産したけどその後NICUやGCUでお世話になり元気に退院しましたというような書き込みに励まさた。

希望を持つというチカラは大きいなと、まだ名前は決めてないけど希望の字をいれたいなとその時思った。


つづく。