無痛分娩にてついに出産(2018/7/10)

ついに計画分娩の日。前日は緊張で寝つきずらかったけど、出産は体力勝負と思って頑張って寝たものの夜中に何度も起きた。

7歳の長女は、学校から帰ってくるまでには産まれてるかなとワクワクモード。

小さい子が大好きで、よその赤ちゃんみては可愛い可愛いと羨ましがってたのでこの子にとっても待望の赤ちゃん。

私が入院中沢山我慢してくれてやっと対面できる赤ちゃんが待ち遠しいんだろうなと思った。


旦那のお母さんに長女が帰宅するまでに自宅にきてもらうことになった。


入院の荷物を持ち、旦那と葛飾区のフェリシアクリニックにドキドキにしながら電車で向かう。朝一入院で病院についたのは8時半過ぎ頃。

まだ一般診察は始まっておらず、入院中の産後の妊婦さんがピンクのパジャマをきて診察待ちしている。


今日の私の目標は無痛分娩にしてもらうために、子宮収縮促進剤を使用しいち早く子宮口を開くこと。

でないと、日中のお産にならないから出血のリスクを考えて無痛分娩の麻酔薬を使ってもらえない。

血圧、体重、体温を計りいざ診察。


院長が、あれ?もう子宮口3センチ開いてるよ、これなら子宮口開かせるためのバルーンはいらないねと。

無痛分娩は子宮口が5センチ程開いてないと施行しないことになっている。子宮収縮促進剤で子宮口が十分開いてから始めて、背中からチューブを挿して硬膜外に麻酔薬を注入する流れになっている。


ひとまずバルーンをいれる必要もなくなったしこれならお産も思ったより早く進みそうだからよかったぁと思った。

病室には4番と9番がなく通された個室は7番。ラッキーセブン🤞

自分の誕生日も7/7だからなんか幸先いいぞと思った。

子宮収縮促進剤入れるためのライン確保に手こずり二人目の看護師さん、4回目でやっと成功。普段なら痛いなぁと思うんだろうがこれから待ち受けてる痛みを考えたらへでもないなと感じた。


いよいよ子宮収縮促進剤投与。様子を見ながら30分おきに滴下速度をあげていく。

最初はキューキューとはるものの、長いこと感じていた張りと大きく変わらず。早く子宮口開けーと思いながら大好きな米津玄師のメドレー曲をユーチューブで聞いていた。

促進剤投与からおよそ一時間ちょいたったとき、膣のあたりにバキッと音がなり子宮が一瞬動いた気がした。

と同時にジャーっと膣から何かが流れ出る。

あ、破水だ間違いない。すぐにナースコールを押して看護師さんに確認してもらう。

破水で間違いないですね、歩けるうちにお産の台があるほうに移動しましょうかと。

準備をして歩き始める頃には痛みが強くなってきて、かなり痛くなってきました、と訴えた。

お産の台にのり、手首に血圧計をつけられたり看護師さんが周りの準備にとりかかりながら院長先生待ちましょうと。

痛みは秒単位でどんどんまし、しっかりした陣痛が始まっている。

看護師さんに、我慢できないくらい痛いんですけど院長先生まだですか?と何度も訴えた。どうやら外来での診察真っ最中。

最初から硬膜外麻酔のセッティングってしちゃダメなの?とこれからそれしてから入れるとか耐えられないと思った。


少ししてからよくやくバタバタと小走りで院長到着。

せ、せんせい。もう限界、早く麻酔入れてください。とお願いするもまず診察しますねと。

あれ?嘘でしょ、もう全開大なってるよ、もうすぐ産まれるねと。

だからいってるじゃないですか、早く早くと心で叫びながら、硬膜外麻酔いれてもらう。

冷たいの流れる感じしますか?ペンみたいなもので太ももあたりとお腹を触りこれ触れてるのわかる?と麻酔の効き方確認。

ちょっと前まで院長先生のギューっと握ってくれる手を思いっきり握りかえさないと痛くて痛くて気を失いそうだったが、途端にふっと正気に戻れるくらい楽になった。


院長先生からもどう?楽になったでしょうと。だいぶ楽にはなったが、その後も右のお尻の下の足の付け根あたりの激痛が消えない。右側を向いて麻酔薬を投与したから投与時の身体の向きのせいではないため先生も原因不明と。なかなかその痛みが消えず再度麻酔プッシュしてもらったり一時間くらいもがいていた。

院長先生は外来に戻り、看護師さんと院長でピッチで連絡取り合いながら私の訴えに合わせて最低限の時間の間隔をあけて使える範囲で薬を使ってくれた。

無痛分娩は完全に無痛ではなく和痛というのを覚悟して臨んではいたがなかなかしっかり感じる陣痛と痛みに動揺し、最初は助産師さんのアドバイス通りにできるただただ痛みを堪えていた。

助産師さんのアドバイスとは、頭を上げてお腹の下の方を覗くようにして、痛みがピークに達したときにグーっとうんちをするようにお尻の下の方に圧力をかけるよう力んでくださいというもの。

こんな痛いときに更に痛みを感じるようなこと自分でするとか無理やんって思った。

でも全然ゼロにはならない痛みがずっと続き、娘の帰宅時間の3時は近づいてきていたためどっちにしろ痛いなら早く終わりたいと思うようになり覚悟を決めて必死の思いで助産師さんのアドバイス通り力んだ。

そしたら以前は一旦下がってもすぐ上に戻ってた赤ちゃんの頭が徐々に下に下に降りてきてくれた。

助産師さんの上手ですよ、その調子ですという言葉に励まされてそれを一時間くらい続けたらついに子宮口に頭がはまるように出てきた。髪の毛さわれますよと、助産師さんに触らせてもらった。

こんなことを覚えているくらいだから、やはり無痛分娩と自然分娩では全然違うなと思った。第一子の自然分娩の時は、気を失いながらのお産だった。

最後に先生がきて、もう産まれますねと。

立会い分娩希望していた旦那は結局ほとんど立ち会えず最後の出る直前の20分程しかお産の部屋にいなかった気がする。

動画をとってる旦那に院長先生が時計もとっといたほうがいいですよとアドバイスをうけている中、ついに出産!!!


少ししてからオギャーオギャーと泣き声をあげてくれた。

三か月の入院の末、不安を伴っての出産、そのことを知ってる院長先生から、よく頑張りましたね、大変でしたねと労いの言葉をもらい、やっと無事に出てきてくれた安堵感で涙が流れた。

その様子をみて動画を撮りながら旦那も涙目。ほんとに沢山心配かけたなぁと改めて思った。


心配していた胎盤からの出血もなく出血量150mlと何の問題もなく無事出産を終えることができた。

分娩時間5時間5分、午後16:03出産で娘の帰宅時間ちょっと過ぎちゃったけど無痛分娩の希望は叶い大体目標としていた時間に出産できたなぁと思った。

助産師さんにはあそこで硬膜外麻酔いれてなかったら激痛のままどんどんお産進んで分娩時間2時間くらいだったんじゃないかなと言われた。

時間かかってもいいからあの、激痛は勘弁と心の底から思った😅


すぐに旦那から自宅待機しているお母さんと娘に連絡を入れてもらってすぐに会いに来るとのこと。

娘に赤ちゃんを見せられるのが嬉しくてたまらなかった。

初めてのご対面は、娘が思っているようなツルツルのピンクの赤ちゃんではなく白い胎脂が頭のあたりにたくさんついてる赤ちゃんでそれにびっくりしてた。

でも優しい声で話しかけ、小さい手を触って把握反射で握り返してくれる指を愛おしそうに見つめていてそんな二人を眺めるのが最高に幸せに感じた。


膣からは出血が続き、後陣痛の痛みは辛かったがその晩は久しぶりに緊張の糸から解き放たれて心穏やかに睡眠をとることができた。

つづく。